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【コラム】水力発電の騒音・振動対策大丈夫ですか?

2022/01/17

【コラム】水力発電の騒音・振動対策大丈夫ですか?|インフラ技術ナビ

最近、再生可能エネルギーとして注目を集める水力発電。

昨今では発電用水車の小型化が進み、観光地や別荘の近くなど人が集まるような場所に小型の水力発電機が設置されるケースも増えています。

そこで問題になるのが、騒音・振動の問題です。本コラムでは、水力発電においてしばしば問題となる騒音・振動の問題とその対策について徹底解説します!

<目次>

ご存じですか?水力発電の騒音・振動問題

・これで解決!水力発電の騒音と振動に対する4つの解決策

・ヤマウラだからできる水力発電所建設サポート~騒音・振動対策の徹底~

 ・ ヤマウラの小水力発電コンサルティング 安心安全の騒音・振動対策

 ・ ヤマウラによる小水力発電所・水力発電所建設の事例

小水力発電・水力発電のことならヤマウラまで!

ご存じですか?水力発電の騒音・振動問題

 自然にやさしくクリーンなイメージの水力発電ですが、実は発電機から出る騒音・振動はかなり大きいとされています。 例えば、建屋内では一般的な環境規制の50db(デシベル)を上回る約80dbもの騒音が出ます。80dbというのはまともに会話ができず、一般に「うるさくて我慢ができない」とされる騒音値です。70dbがセミの鳴き声、80dbが地下鉄の車内やゲームセンターの店内であると言うとイメージがつきやすいと思います(参考:環境省「一般環境騒音について」https://www.env.go.jp/air/ippan/)。

騒音や振動などいわゆる公害に分類されるような環境問題は、近隣住民からの苦情を招いてしまい、最悪の場合操業停止に追い込まれる可能性も否定できません。

 環境省のデータによると、「工場・事業場」の騒音に関して自治体に寄せられた苦情件数は、「建設作業」(建設現場)の騒音に次いで2番目に多く、年間約5,000件にものぼります(参考:環境省パンフレット「騒音規制法 住みよい音環境を目指して」https://www.env.go.jp/air/noise/souonkiseih-pamphlet.pdf)。自治体の首長は、環境基準を超える騒音により周辺の生活環境が損なわれていると認めた場合、改善勧告・改善命令等の行政措置、最悪の場合罰則を科すことがあります。

 水力発電所の設置場所が住宅地からかなり離れているならば基本的に問題はないでしょう。しかし、近くに民家がある場合は、騒音計や振動計を用いた事前調査が重要です。そのうえで、水力発電所を建設する場合は、周囲の生活環境に配慮した騒音・振動対策を講じることが必須条件となります。

>>【コラム】小水力発電の設置場所と設置場所選定のポイント5選!

これで解決!水力発電の騒音と振動に対する4つの解決策

 せっかく建設した水力発電所が、近隣住民からのクレームによって停止に追い込まれるのは避けたいですよね。

 では、騒音・振動対策にはどういったものがあるのでしょうか。水力発電所の騒音の原因は一つではありません。ここでは解決策を4つご紹介します。

大町市町川発電所|インフラ技術ナビ
小型水力発電機

①発電所を半地下構造にする

 よく見られる対策の一つが、半地下構造の発電所を建設するというものです。掘削コストが余分にかかるというデメリットがあるものの、冬季のタンクや水圧鉄管など水路構造物に対する保温・加熱コストが不要というメリットもあります。

②建屋内に吸音材を貼る

 発電所の建屋に吸音材を貼るというのも非常に有効な対策になります。吸音材と言っても、騒音だけではなく振動対策にも充分な効果があります。吸音材の材質は、多孔質のグラスウール、ウレタンスポンジや薄膜のフィルムなどがよく用いられます。

③放水口の中にゴムのカーテンを入れる

 水力発電において出る騒音の一つが放水時の音です。ゴムは防振ゴム、騒音防止ゴムとして利用されることが多いように、放水口の中にゴム製のカーテンを入れると放水時の騒音・振動を軽減することが可能です。

④排気ダクト用のファンをエアコンにする

 4つ目は、排気ダクト用のファンが回る音への対策です。当然水力発電所にも排気ダクトが取り付けられていますが、そのファンが回る音もかなりうるさいです。こちらは、ファンをエアコンに代えることで解決が可能です。

ヤマウラだからできる水力発電所建設サポート~騒音・振動対策の徹底~

 当社の小水力発電・水力発電コンサルティングについてご紹介します。

ヤマウラの小水力発電コンサルティング 安心安全の騒音・振動対策


 自然豊かな長野県駒ケ根に拠点を置く株式会社ヤマウラ。小水力発電コンサルティングを手掛ける当社は、自治体や大手企業向けの水力発電所・小水力発電所の建設実績が豊富です。お客様の要望に合わせた、最適な発電所の建設計画提案を得意としております。

 水力発電所の建設において重要となるのが、法令にもとづく事業計画の策定や各種申請手続き、そして事前調査・評価です。全国各地に大小の水力発電所を建設してきたヤマウラでは、こうした専門性が高く煩雑な事務手続きについても全面的にサポートすることが可能です。

 もちろん前述の4つの騒音・振動対策については、いずれも無理なく可能です。水力発電所建設のプロであるヤマウラが、地盤や周辺環境の調査や騒音・振動の数値評価を踏まえ、適切な対策を講じます。

ヤマウラによる小水力発電所・水力発電所建設の事例


 実際に当社が建設した小水力発電所・水力発電所の事例をご紹介いたします。

小水力発電・水力発電のことならヤマウラまで!

 ヤマウラは、小水力発電・水力発電の計画および設計から建設、運用、メンテナンスまで一貫した小水力発電コンサルティングサービスを提供しております。

 小水力発電所・水力発電所の騒音・振動対策にお困りの方は、インフラ技術ナビを運営するヤマウラエンジニアリング事業部までお問い合わせください!

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