2021/12/20
小水力発電とは水力発電の中でも発電出力が1,000kW 以下のものを指します。
小水力発電所の開発には独自の技術が必要で、小水力発電を設置できる場所は一般的な水力発電所とは異なります。
この記事では、小水力発電を開発できる場所と設置場所選定のポイントについて詳しく解説いたします!
目次
・小水力発電を開発できる場所は?
・小水力発電の設置場所選定のポイント
・小水力発電に関する製品事例
・小水力発電のことならヤマウラまで!
水力発電は、水が上から下に落ちるエネルギーを利用して、水車を回すことで発電を行うものです。
小水力発電はその中でも発電出力が1,000kW 以下のものを指します。
小水力発電は、水力発電の縮小版ではなく、小水力発電独自の開発技術が必要です。
小水力発電に関する詳細はこちら!
>>小水力発電とは?今小水力発電が注目されている理由と基本知識について解説!
小水力発電は流量と落差のある場所であれば設置が可能です。
設置場所として主に以下の8つが考えられます。
①一般河川
②砂防ダム、治山ダム
③農業用水路
④上水道施設
⑤下水処理施設
⑥ダム維持放流
⑦既設発電所の放流水
⑧ビルの循環水、工業用水
上記場所で開発が可能ですが、最大発電出力はどのくらいで、開発にはどれほどのコストがかかるのかといった経済性を考慮する必要があります。
小水力発電の設置場所選定のポイントは以下の5つです。
河川等によっては、灌漑期、非灌漑期で流量が大きく異なる場合があります。
年間を通して流量が安定していることが望ましく、流量に関して現地調査を行う必要があります。
流域面積の広い河川は谷部における雨の吸収面積が広くなるため、水量が多くなる傾向にあり、小水力発電の開発に適しています。
森林があることでその土地の保水能力が高くなり、河川の水量が安定します。その結果、算定した発電を行うことができます。
高落差が大きい場所を利用し、水を流すことで、勢いのある水を流すことができ、高い発電効率の発電が可能です。
小水力発電で発電した電気を売る際に、大きな工場が近くにあると望ましいです。
発電所と工場の距離が離れているとその分、送電コストがかかってしまうため、売電のことも加味して設置場所を検討する必要があります。
続いて、実際に当社が製作した小水力発電の製品事例をご紹介いたします。
インフラ技術ナビを運営するヤマウラが、小水力発電システムの導入をトータルでサポートしており、お客様のご要望にあった高い発電効率の小水力発電の開発を実現しました。
こちらの発電所は、農業用水路の落差工を利用した小水力発電を行っています。
インフラ技術ナビを運営するヤマウラが、発電所建設に係わる、電気工事、機械工事、土木工事、建設工事の全ての申請業務及び設計・施工を担当しました。
発電した電力は、固定価格買取制度を活用し全量売電を行い、収入を農業事業設備の維持管理に充てます。水車形式は、横軸フランシス水車で、発電最大出力は197kWです。
この発電所は当社が長年にわたり全国各地で数多くの電力設備関連の工事実績で蓄積した経験と技術を活かして、自社で小水力発電所の計画・設計~運転・メンテナンスまでを一連の事業として完成したプロジェクトになります。
水圧管路は溶着など施工性が良い高密度ポリエチレンを使用することで短い期間での製作を可能にしました。
水車は横軸ペルトン水車を使用し、発電最大出力は158kWです。インフラ技術ナビは、発電量が数十kW~数千kW規模の小水力発電所の施工実績が多数ございます。計画・設計提案から設置、運転、メンテナンスまで一貫対応が可能です。
インフラ技術ナビでは、小水力発電システムの導入をトータルでサポートしています。100年以上もの歴史をもつ水力発電の中でも、現在大きな注目を集めているのが、発電規模が数十kWから数千kW程度の比較的小さな規模の水力発電施設、「小水力発電」です。
小水力発電は、建設時の環境負荷が少なく、また小電力需要にも臨機応変に対応可能のため、地方自治体などを中心に需要が高まっています。
これまでにヤマウラでは、、伊那市長谷の藪沢小水力発電施設(19kW)、山梨県北杜市村山六ヶ村堰水力発電所(320kW)、長野県大町市町川小水力発電所(136kW)、農業用水路から施設内の池を経由する落差を利用した軽井沢町の星野リゾート様の発電システム更新(150kW)など、様々な小水力発電システムの導入を手がけてまいりました。
小水力発電の開発にお困りの方は、インフラ技術ナビ.comを運営するヤマウラエンジニアリング事業部までお問い合わせください!
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「高品質」「顧客満足度の向上」をモットーとして、さまざまなサービスを展開しています。